エゾリス

知床花鳥風月綴 フィールドノート

アカマルハナバチ

2007年 2月

February 2007

ある知床の自然を見続け、ここに残す


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< 聖域(氷のおかげ?) >

「さむいねぇ、こおりはいってきたもねぇ」

半島地形のため普段は海の影響が強く、冬は内陸よりは暖かい知床ですが、流氷が来ると、急に気温が下がります。

知床は、このところの亜熱帯を思わせるような本州の気候変化を横目に、夏の寒さ冬の寒さ、雪や氷の多さなど、年によっての変動はあっても、目に見えて暖かくなってきている事を感じる程ではありませんでした。

でも、この冬はさすがに厳冬期1月末の雨、昼間の暖かさ(真冬日の少なさ)、いつもの半分にも満たない積雪と、暖冬を意識させられる事象が続いています。

ただ、その中にあって、流氷がやってきた2月以降は、南からせり上がってくる暖冬将軍?に攻められながらも、ここの冬将軍なかなかがんばってるなぁという感じです。おかげで踏みしめた雪がキュッキュと乾いた音を立てる寒さは2月末になってもまだまだ健在です。

「それもこれもやはり氷のおかげ」

次々と聞こえてくる本州の亜熱帯化、感覚的ではありますが、それに比べればこの辺の変化はまだまだ少なく、この辺りだけは押し寄せる暖気から守られている聖域のような感じがしていました。

それもこれも氷のおかげ、冬だけでなく、氷の去った海も手がしびれるほど冷たく、春どころか初夏7月初めころまで寒い、この地域をこの地域たらしめている気候の源が流氷のように、ここに棲んでいて強く感じます。

「さむいねぇ、こおりはいってきたもねぇ」
これまで何とか持ってきた気候、もしこの言葉が交わされなくなったら・・・ その時、この辺りの光景は突然変わり始めるのかもしれません。

2007/02/28
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴 風向:北西・風力:3 最高:1.0℃・最低:-4.9℃)
  1. ダケカンバ Betula ermanii 幹の色■)
  2. オシャグジデンダ Polypodium fauriei 鞠のような葉
  3. キタキツネ Vulpes vulpes schrencki 足跡
  4. イイズナ Mustela nivalis 足跡(歩幅約20cm・前足後足間隔約10cm)
  5. ヒガラ Parus ater 小さな冠羽


2007/02/27
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴後曇 風向:北西・風力:3 最高:-0.8℃・最低:-12.2℃)
  1. ケヤマハンノキ Alnus hirsuta var. hirsuta 鱗片割れて花芽ふくらむ
  2. ヤチダモ Fraxinus mandshurica 冬芽
  3. クモガタガガンボ Chionea nipponica? 側面 上面 雪上を歩く拡大) 雪面付近の気温-1.1℃


2007/02/26
知床半島(Shiretoko Peninsula) (曇時々晴 風向:北西・風力:3 最高:-2.6℃・最低:-8.8℃)
  1. ダケカンバ Betula ermanii
  2. キタキツネ Vulpes vulpes schrencki
  3. エゾシカ Cervus nippon yesoensis ウトロ風衝法面などに集中多い
  4. オジロワシ Haliaeetus albicilla
  5. オオワシ Haliaeetus pelagicus 成鳥(adult) 流氷
  6. ハイタカ Accipiter nisus
  7. ミヤマカケス Garrulus glandarius brandtii
  8. ハシボソガラス Corvus corone
  9. ハシブトガラス Corvus macrorhynchos
  10. ワタリガラス Corvus corax
    ■ワタリガラスは数羽のグループで編隊飛行a b )している事が多く、 ヒマ?さえあれば遊んでいる、曲芸飛行a b )はお手の物。
    長い翼 vsハシブトガラス vsオジロワシa b ) vsオオワシ 流氷(pack ice)とa b c) 青空の中 歌うワタリガラス


2007/02/24
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴時々曇 風向:北西・風力:5 最高:1.1℃・最低:-11.5℃)
  • 風紋(積雪と風と気温で)積雪後の吹いた風で出来た風紋が暖かさで溶けて固定されて出来たようです。まるで木彫のような雪面です。


2007/02/22
野付半島(Notsuke Peninsula) (晴 風向:南東・風力:3 最高:0.4℃・最低:-11.0℃)
  1. キタキツネ Vulpes vulpes schrencki 足跡
  2. ゴマフアザラシ Phoca largha
  3. クロガモ Melanitta nigra
  4. ホオジロガモ Bucephala clangula
  5. コオリガモ Clangula hyemalis 多い 羅臼岳
  6. ビロードキンクロ Melanitta fusca 
  7. カワアイサ Mergus merganser
  8. ウミアイサ Mergus serrator
  9. シロカモメ Larus hyperboreus 成鳥(adult)
  10. オオセグロカモメ Larus schistisagus
  11. ハシブトガラ Parus palustris
  12. ハギマシコ Leucosticte arctoa 10±群れ
  13. カワラヒワ Carduelis sinica 2


2007/02/21
知床半島(Shiretoko Peninsula) (曇後雪 風向:北西・風力:3 最高:0.7℃・最低:-12.6℃)
  1. キタキツネ Vulpes vulpes schrencki 足跡
  2. ウミアイサ Mergus serrator オス(male)


2007/02/20
知床半島(Shiretoko Peninsula) (曇 風向:北西・風力:4 最高:0.4℃・最低:-11.7℃)
  1. エゾクロテン Martes zibellina brachyura 足跡
  2. エゾユキウサギ Lepus timidus ainu 足跡


2007/02/19
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴時々曇 風向:北西・風力:2 最高:-0.2℃・最低:-8.5℃)
  1. オノエヤナギ Salix udensis 花芽鱗片はずれる
  2. ドロノキ Populus suaveolens  冬芽
  3. アキタブキ Petasites japonicus subsp. giganteus 小川の中のフキノトウ(わずかでも暖かいとすぐ苞葉は開き、開花しようと試みる。でもまだこの季節、夜は-10℃近くにはなり、すぐ凍ててしまう。) 苞葉に包まれたフキノトウ
  4. クロカワゲラ? Genus Capnia? 雪の上


2007/02/18
知床半島(Shiretoko Peninsula) (快晴 風向:北西・風力:2 最高:3.5℃・最低:-7.0℃)
  • 陽射しも強く暖かい日(雪解け進む)

  1. ハシブトガラ Parus palustris さえずり(Song)


2007/02/17
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴時々曇 風向:南東・風力:3 最高:1.5℃・最低:-7.7℃ 積雪深60cm)
  • ここ数日でややまとまった積雪、新雪の上には待ちかねたようにクロテンの足跡が動き回ります

  1. エゾクロテン Martes zibellina brachyura 森の中走り回る 足跡後足と前足尾を引きずった跡重なる前足と後足) 


2007/02/14
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴後曇 風向:南東・風力:3 最高:-1.2℃・最低:-12.9℃)
  1. ミヤマハンノキ Alnus crispa subsp. maximowiczii 冬芽 花芽 果実 枝振り
  2. エゾクロテン Martes zibellina brachyura 足跡 足跡歩幅約90cm)(片手足跡幅3-3.8cm 両手足跡幅4.2cm)(片手足跡幅3.7cm) 
  3. ゴマフアザラシ Phoca largha 5  まるで浮き球でも飲み込んだような・・・
  4. エゾシカ Cervus nippon yesoensis
  5. ウミウ Phalacrocorax capillatus 死体
  6. スズガモ Aythya marila 群れ40± 5
  7. シノリガモ Histrionicus histrionicus 多い
  8. ホオジロガモ Bucephala clangula
  9. カワアイサ Mergus merganser オス(male)
  10. ウミアイサ Mergus serrator
  11. シロカモメ Larus hyperboreus
  12. オオセグロカモメ Larus schistisagus
  13. トビ Milvus lineatus 4
  14. オジロワシ Haliaeetus albicilla 若鳥(imm.)
     ワシ類(羅臼:植別川-相泊) 3+6+54±(a.b.c.d.e)+12±+3+4+1
  15. オオワシ Haliaeetus pelagicus
  16. ハイタカ Accipiter nisus 若鳥(imm.)? ハシボソガラスに追われる
  17. キバシリ Certhia familiaris
  18. シマエナガ Aegithalos caudatus japonicus
  19. ハシブトガラ Parus palustris さえずり(Song)
  20. ハシボソガラス Corvus corone 流氷の上で
  21. ハシブトガラス Corvus macrorhynchos


2007/02/13
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴後曇 風向:北西・風力:3 最高:-1.2℃・最低:-9.1℃)
  1. オオスギゴケ? Polytrichastrum formosum? 乾燥時葉は茎に密着 長い毛の帽
  2. シッポゴケの仲間 Dicranum sp? 


2007/02/12
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴 風向:北西・風力:4 最高:℃・最低:℃)
  • 2月、陽の光が強くなるこの頃、カラの混群の小鳥たちも、抑えきれないかのように、時折さえずり、追いかけっこをするなど目立つ行動が増え、これまでひっそり冬と折り合っていたところから、いきなり光の当たる表舞台に躍り出てきた感じがします。

  1. ダケカンバ Betula ermanii 若い木幹の色 
  2. ツルアジサイ Hydroagea petiolaris
  3. エゾフクロウ Strix uralensis japonica カラ混群にモビングされる
  4. コゲラ Dendrocopos kizuki
  5. キバシリ Certhia familiaris
  6. シマエナガ Aegithalos caudatus japonicus ダケカンバ
  7. ヒガラ Parus ater トドマツ


2007/02/10
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴後曇 風向:北西・風力:3 最高:-4.8℃・最低:-13.3℃)
  1. トドマツ Abies sachalinensis var. sachalinensis
  2. ミズナラ Quercus crispula 冬芽
  3. エゾクロテン Martes zibellina brachyura 足跡 歩幅約60cm


2007/02/08
知床半島(Shiretoko Peninsula) (曇時々雪 風向:北西・風力:2 最高:-3.0℃・最低:-12.7℃)
  1. アカゲラ Dendrocopos major
  2. コゲラ Dendrocopos kizuki
  3. キクイタダキ Regulus regulus
  4. キバシリ Certhia familiaris
  5. シマエナガ Aegithalos caudatus japonicus
  6. ヒガラ Parus ater
  7. シジュウカラ Parus major
  8. ハシブトガラ Parus palustris
  9. ゴジュウカラ Sitta europaea


2007/02/07
知床半島(Shiretoko Peninsula) (雪後曇時々晴 風向:北西・風力:3 最高:-2.3℃・最低:-9.1℃)
  1. ダケカンバ Betula ermanii  多くのダケカンバが立ち並ぶ知床の山腹、その中でひときわ若々しく美しい樹皮がありました。その樹皮の色は、ほんのり淡い香色と灰青
  2. ツルアジサイ Hydroagea petiolaris 冬芽と枯れ残ったがく片
  3. オシャグジデンダ Polypodium fauriei ねじれた葉 グ--と握ったような葉 輪のような葉
  4. コゲラ Dendrocopos kizuki
  5. アカゲラ Dendrocopos major
  6. キバシリ Certhia familiaris
  7. シマエナガ Aegithalos caudatus japonicus ダケカンバとキハダの枝先
  8. ハシブトガラ Parus palustris
  9. シジュウカラ Parus major


2007/02/05
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴時々曇 風向:北西・風力:3 最高:1.1℃・最低:-7.5℃)
  1. オノエヤナギ? Salix udensis 花芽ふくらむ
  2. エゾクロテン? Martes zibellina brachyura 足跡
  3. スズガモ Aythya marila
  4. クロガモ Melanitta nigra
  5. ホオジロガモ Bucephala clangula
  6. シロカモメ Larus hyperboreus
  7. オオセグロカモメ Larus schistisagus
  8. ノスリ Buteo buteo ケアシノスリのように腹面は白っぽいが、背面はほぼ一様に茶褐色(虹彩は暗色) この辺りはこのタイプ(北方型?)が多い
  9. カワガラス Cinclus pallasii
  10. シジュウカラ Parus major さえずり(Song)
  11. ハシブトガラ Parus palustris さえずり(Song)


2007/02/04
知床半島(Shiretoko Peninsula) (風雪時々晴 風向:北西・風力:7-8 最高:2.8℃・最低:-7.6℃)
  • ようやくやや強い風雪(吹きだまりがある程度成長するような風雪)。 それでも吹きだまりが半日程度で深さ1m、2mに達するような強い風雪はこの冬まだ一度も無い。いつもなら既に何度かは来ているのだが・・・。

  1. スギゴケの仲間 暖気の後の寒気


2007/02/03
知床半島(Shiretoko Peninsula) (晴 風向:南東・風力:4 最高:-0.9℃・最低:-10.3℃)
  1. エゾシカ Cervus nippon yesoensis 積雪の少ない場所(この場合南向きの急斜面)が餌場
  2. シノリガモ Histrionicus histrionicus オス(male) 釣り糸?に絡まる
  3. ホオジロガモ Bucephala clangula
  4. ウミアイサ Mergus serrator
  5. オジロワシ Haliaeetus albicilla 反転 ハシブトガラスと
  6. ハシブトガラス Corvus macrorhynchos



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