和名・学名ガンコウラン

Empetrum nigrum L. var. japonicum K. Koch

科名:ガンコウラン科ガンコウラン属
漢字:岩高蘭
英名:(Crowberry)
別名:ホトキマイマイ(アイヌ語)
知床での生活史知床での生活史
03 04 05 06 07 08 09 10 11  
                  常緑
  ※1 ※2 ※2            
                  8月頃から黒熟し目立つ
※1:低地では4月下旬頃から開花
※2: 陽当たりの良い稜線上では5月下旬頃から開花し始め、融雪に従って6月下旬頃まで

知床での分布知床での分布
垂直分布:ハイマツ帯から海岸まで
生育環境:風衝地(矮低木群落)・ハイマツ袖・湿地
特徴・写真特徴・写真
常緑矮低木。雌雄異株。
地表15cm前後の高さで地を這うように枝を伸ばして密生する。コケモモと共に矮低木群を優占し地表を覆う。
開花は早く、雪解け後まもなく、小さく目立たない花をつける。花は雪解け後まだ赤い越冬葉と同じ様な赤紫色で全く目立たず、葉の付け根にある雄花から飛び出す長い雄しべでようやくそれとわかるくらい。
赤味がかった葉色は、開花後、新葉が伸びると同時に緑色へと変わり、新葉の鮮やかな緑と共に矮低木群全体も明るい緑に変わる。この頃には既に小さな緑色の果実も葉腋にある。
葉は、アオノツガザクラやエゾノツガザクラなどと同様の重複葉(葉の縁が裏側に巻き込んだ筒状の葉:気孔からの蒸散を抑えた形)。ツガザクラの葉は互生、ガンコウランは輪生(部分)。
果実は8月に入る頃から黒くなり、9月には黒熟する。
<赤い越冬葉>


2005/06/08   羅臼岳登山道 羅臼平(i1) 赤い越冬葉(赤い色は紅葉同様アントシアン:この場合はクロロフィルを紫外線から守るサングラスのような役目があると言う)
<花>


2006/06/14   羅臼岳登山道 岩清水(j1)  花満開 
<花拡大(雄花)>

2006/06/14   羅臼岳登山道 岩清水(j1)  花満開 赤い越冬葉と同系色で全体に赤っぽく見える。
<果実>

2006/09/25   湿原-風衝地  果実(黒熟)
<矮低木群>

2001/07/02   羅臼岳 三ツ峰 矮低木群 ガンコウラン・ウラシマツツジ・キバナシャクナゲなど
<ハイマツ袖>

2003/09/24   羅臼岳 羅臼平上部(i2)  ハイマツに寄り添うように分布するガンコウラン。 このようなハイマツ袖はガンコランが優占する環境のひとつ。
マツ科
ヤナギ科
カバノキ科
ニレ科
イラクサ科
タデ科
ナデシコ科
キンポウゲ科
マタタビ科
オトギリソウ科
ケマンソウ科
アブラナ科
モウセンゴケ科
ベンケイソウ科
アジサイ科
ユキノシタ科
バラ科
カタバミ科
スミレ科
ミズキ科
イワウメ科
ツツジ科
ガンコウラン科
サクラソウ科
ゴマノハグサ科
キク科
ユリ科
サトイモ科
カヤツリグサ科
生育環境別index
風衝地
雪田
ハイマツ林
ダケカンバ林
針広混交林
岩礫地
湿地
草原
海岸
早春の花
春の花
初夏の花
夏の花
秋の花
花の色別index
白色
赤(ピンク)色
黄色
青色
紫色
緑色
その他
凡例
<メモ>
「立山高山帯におけるライチョウなどによる種子散布(※1)」によると、ガンコウランの種子散布にライチョウが欠かせないと言います。発芽には種子が傷つくことが必要で、他にこの果実を食べる食肉目(テン・オコジョ・キツネ)では傷がつかないと言うことです。

もしそうだとすれば、テンやオコジョ、キツネはいてもライチョウのいない知床のハイマツ帯では誰が砂嚢の役を果たしているのでしょうか?

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